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#15「高速教習ではどんなことをするの?事前に準備しておくことは?」

自動車学校で免許を取得する際に必要不可欠なのが「高速教習」です。それまで行っていた一般道での教習に加え、高速道路での走行練習を実施します。運転時に注意すべきことが一般道とは異なるため、教習前に不安や緊張を覚える方も少なくありません。今回はそんな「高速教習」について、学ぶ内容や事前に準備すべきこと、高速道路走行時のコツなどを解説します。

高速教習とは?

高速教習とは、その名の通り高速道路を安全に走行するための教習です。通常の技能教習では、ほとんどが指導員と教習生の一対一で教習が実施されますが、多くの場合、高速教習では同じ車に複数の教習生が同時に乗車して行われます。

高速教習の目的

高速教習は1994年に自動車教習のカリキュラムに追加されました。全国各地に高速道路が整備されたことで、自動車免許の教習生の段階から高速道路の運転に慣れておく必要性が高くなってきたためです。現代社会の車移動の仕組みや安全性を考えれば、高速教習はなくてはならない存在だといえるでしょう。

実施するタイミング

高速教習は、仮免許証取得後の第二段階で実施されます。高速道路の走行には、一般道の運転に比べてある程度の経験と技術が必要です。そのため高速教習は、第二段階の中でも後半のカリキュラムに組み込まれることが多い傾向にあります。

自動車学校の高速教習の流れは?

高速教習では、一般道を経て高速道路に入り、本線に合流をして走行を行うことになります。先述したように、多くの場合では複数人同時に教習を実施するため、教習中には一度高速道路外やサービスエリア等で運転を交代することになるでしょう。高速道路を走行する時間はそこまで長くはありませんが、一般道とは注意すべき点も異なるため、集中して臨まなくてはなりません。

事前準備は?

高速教習を受講するにあたって事前に準備しておく項目として、以下のポイントが挙げられます。

・学科の内容を復習する
・自身の体調管理
・走行中の流れを確認しておく

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

学科の内容を復習する

高速道路での技能教習を受ける前には、必ず学科教習の「高速道路での運転」を受講しておく必要があります。そこで学んだ高速道路走行時のルールや心構えを、高速教習が始まる前に復習しておきましょう。実際に高速道路を走行しながら学んだことを思い出せば、知識の定着もしやすくなります。

自身の体調管理

高速道路では、一般道とは違いすぐにトイレに行くことはできません。高速教習が始まる前にトイレは済ませておき、もしも体調がすぐれない場合は無理をせずにキャンセルすることも大切です。また、寝不足も厳禁です。居眠り運転の防止はもちろん、車酔いにも注意しなければなりません。高速教習中、半分以上の時間は他の教習生の運転に同乗することになります。普段乗り慣れていない運転に酔ってしまう可能性も考えられるため、体調は万全にして臨みましょう。

走行中の流れを確認しておく

当日走行する高速道路や目的地(方面)などを確認し、教習中に慌てることのないようにしましょう。特に料金所で進むべきレーンについては事前に知っておくとスムーズです。多くの場合、教習車にはETC車載器が搭載されているため、ETCレーンに進めばよいですが、中には回数券や現金で支払いをするケースも稀にあるようです。心配な場合は事前に指導員に確認をするようにしましょう。

高速教習のコツ


どんなに事前準備をしていても、初めての高速教習は緊張してしまいがちです。ここからは、高速教習でうまく高速道路を走行するコツについて解説していきます。

高速道路本線への合流

料金所を通過してすぐに注意しなければならないのが、本線への合流です。合流地点は、特に神経を使う必要がある上、実際に交通事故が起きやすい場所でもあります。うまく合流するコツは、十分に加速することです。怖いからといって、加速車線で速度が出せなければ、本線を走行する車との速度に差が生まれ、追突事故のリスクを生んでしまいます。勇気を出してアクセルを踏み、加速車線を目いっぱい使って速度を上げましょう。

車間距離の確保

高速道路を走行する際は、前の車との車間距離を一般道よりも広くとる必要があります。あらかじめ十分な車間距離があれば、仮に他の車が途中で合流してきたり、車線変更してきたとしても、慌てることなく対処することが可能です。また、車間距離を取らなかったばかりに追突事故やあおり運転などに発展してしまったケースもあります。トラブルを未然に防ぐためにも、走行中は常に注意しておきましょう。

遠くを見る

走行中は遠くを見ることを心がけましょう。高速道路では、一般道よりも走行速度が速いです。そのためすぐ近くの車付近を見ていると、前方車両の事故や渋滞、落下物などに気づくのが遅れてしまうこともあります。視野を広げるイメージで、遠くまで見通すように心がけましょう。

車線変更時

車線変更時も高速道路で事故が起きやすい傾向にあります。車線変更をする際は、ルームミラー、サイドミラー、目視確認で周囲の安全を十分に確認しましょう。問題がなければ、車間距離を十分に保ったまま追越車線に移動します。合流地点と同様、周囲の車の流れに合わせてスムーズに移動するようにしてください。

標識・標示等にに注意する

走行中は標識・標示等にも気を配っておかなければなりません。自分の目的地や出口、分岐点などを示している標識・標示等を見逃すと、目的のインターチェンジで降りることができなくなってしまいます。直前で焦って車線変更することにならないよう、標識・標示等に気を配るようにしましょう。また、標識・標示等に従わないと交通違反となるため、事前に意味を再確認しておきましょう。

高速道路を降りた際の速度に注意する

高速道路を出た後は、速度に注意しておく必要があります。高速道路で長時間走行していると、その速度に慣れて一般道でも高速道路と同じ感覚でアクセルを踏んでしまいがちです。高速道路を降りてからは、いつも以上にメーターをチェックして走行するようにしましょう。

高速教習は事前準備をしっかりして臨もう

今回は高速教習について、学習内容やスムーズに教習を受けるためのコツなどを解説しました。普段以上のスピードで走行するため、高速教習に対して不安や恐怖を感じるかもしれません。だからこそ事前準備を入念に行い、当日の不安材料を少しでも軽減しておくことが大切です。また東山自動車学校の場合、高速教習では指導員が同席し、高速道路の走行に関して、適宜アドバイスを行います。必要以上に緊張せず、リラックスして高速教習に臨みましょう。