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#28「セット教習とは?教習内容と知っておきたいポイントを解説」

自動車学校で危険予測スキル習得のために実施されるのが「セット教習」です。普段の教習にない他の教習生との意見交換が、運転技術の向上につながります。一方で、慣れていない自動車の運転の中で、自分の運転を他の教習生が見ているとなれば、いつも以上に緊張してしまうという方もいるのではないでしょうか。今回は、セット教習の実施内容や事前に知っておくべきポイントについて解説していきます。

セット教習とは

セット教習とは別名「危険予測教習」とも呼ばれる、複数の教習生と指導員がセットとなって実施する教習です。これは第二段階まで進んでいる教習生を対象とした教習で、スケジュールによって人数に多少の変動はありますが、最大3人の教習生が同時に教習を受ける教習システムとなっています。

また、2時間の教習時間の中で「技能教習」と「学科教習」が一緒に行われることも本教習の特徴の一つです。

ここからは「技能教習」と「学科教習」について、具体的な教習内容を確認していきましょう。

技能教習

セット教習における技能教習では、他の交通を意識した上で危険予測と危険回避を行います。乗車している教習生は1人10〜15分ほどの時間で指定されたコースを運転し、残りの教習生はその運転の様子を観察するのがカリキュラムの内容です。

後部座席に座っている教習生から、客観的な意見をもらうことで、自分の運転で危険な場面はなかったか、他の人に自分の運転はどのように見られているかを知ることができます。

学科教習

技能教習後は、受講生それぞれの運転をもとに学科教習を行います。お互いの運転を見た上で、よかった点や改善すべき点などのアドバイスを教習生同士でディスカッションを行いながら、それぞれの運転の改善点を発見するきっかけとし、今後の教習での課題として活かしていきます。

初対面の教習生といきなり意見を出し合うことが恥ずかしかったり、悪い点を指摘するのが申し訳なく感じたりする方もいるかもしれませんが、お互いの自動車スキル向上のためには、素直な気持ちでの意見交換が必要不可欠です。

東山自動車学校では、走行中の様子をドライブレコーダーで記録し、ディスカッションを通じて危険予測への理解を深めるセット教習を行っています。あえて住宅地などをコースに含むことで、より慎重さを必要とする場面での運転を経験でき、その後の運転にも活かせるのが特徴です。

セット教習のメリット

ここからはセット教習を実施するメリットについて詳しく見ていきます。メリットを知った上で、教習に参加すればより効果的にセット教習を受けられるようになります。

自信を持って運転できるようなる

普段の教習では、指導員と一対一形式での授業であるがゆえに比較対象がありません。技能教習で、上手くいかないことがあるたびに「自分の運転は下手」といった気持ちを抱きがちです。だからこそ、セット教習で自分の運転を客観視するきっかけを得ることは、運転に自信を持つきっかけになります。自分と同じ教習生が、自分と同じ場所で苦戦していれば自然と自分の立ち位置がわかり、次回以降の技能教習も前向きに受けることができるようになるのです。

自分と他人の運転を比較できる

セット教習では、運転技術の良し悪しではなく「自分の運転の癖や傾向を把握する」という意味で、自分と他人の運転を比較することができます。基本的に自動車学校の技能教習では、指導員と2人きりで行うのが普通です。そのため自分の運転を客観的に評価するための比較対象がないため、自分の運転の癖や力量、特徴がわかりづらくなります。

セット教習の中で、他の教習生と比べることで運転している時には気づかなかったことがわかり、自分の運転を顧みるきっかけになるかもしれません。

客観的な意見がもらえる

セット教習の最大のメリットは、他の教習生から自分の運転への客観的な意見をもらえることです。指導員ではない自分と同じ立場の人からもらう意見には、運転技術を向上させる要素が含まれています。

自分にとって当たり前だった動作や認識が他者と違っていた場合、危険なことであれば改善点が見つかりますし、逆に安全であれば自信になるかもしれません。

他の人からの意見を聞くことができることは非常に貴重な機会です。ぜひ他の教習生の意見を聞き入れて、運転技術の向上に役立てましょう。

教習前に知っておきたいポイント


セット教習は、他の教習にはない学びを得ることができる貴重な機会です。より効果的で有意義な時間にできるように、以下でご紹介するポイントをしっかり抑えておきましょう。

アドバイスや助言を前向きに捉える

セット教習では、お互いの運転技術向上のため、よい点だけでなく悪かった点や改善点なども指摘されます。そのアドバイスに対して落ち込んだり、恥ずかしい思いからイライラしてしまったりするのではなく、真摯に受け止めて自分なりの改善策を考えることが大切です。相手も真剣に運転を観察し、意見を交換してくれていることを忘れてはいけません。他の教習生からもらった意見は、自分の運転がうまくなる最善の道と考えて前向きに捉えましょう。

メモを用意しておく

セット教習を受講する際は、他の教習生の運転を観察して気づいたことや考えたことをメモして、忘れないようにしましょう。参考になった点や悪かった点、自分だったらどのように行動するかなど、ただ漠然とあったことをメモするのではなく、自分に置き換えてイメージしつつ書き記すことが大切です。また、ディスカッションでは、自分の運転に対する意見も重要です。他の人からもらえる貴重な意見ですから、聞き漏らしのないようしっかりメモし、自分の運転に役立てましょう。

必要以上に気負わない

セット教習では、普段とは違い他の教習生から見られている緊張感があります。「自分の運転下手じゃないかな」「知らない人がいて緊張する」といった考えになってしまいがちです。それに加えて、慎重な運転が求められる住宅街などがコースとして指定されることもあります。慣れないことだらけで、場合によってはこれまで気づかなかった部分に対する指摘があるかもしれません。しかし、そういった場面では必要以上に気負わないことが大切です。必要以上に緊張してしまっては、かえって体に力が入りすぎてしまいます。ほどよい緊張感の中で、できるだけリラックスして安全な運転ができるように心がけましょう。

セット教習はアドバイスを受けられる貴重な場!

今回は、セット教習の実施内容や事前に知っておくべきポイントについて解説しました。セット教習は、自分と同じ立場の教習生と意見交換ができる貴重な機会です。他人からの客観的なアドバイスを真摯に受け止めて、その後の技能教習に活かしていきましょう。
東山自動車学校のセット教習では、運転の様子をドライブレコーダーに記録し、教習生同士でディスカッションを行うことで、より効果的な教習を実施しています。ご興味のある方は、いつでもお問い合わせください。