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#26「仮免試験とは?試験の実施方法や受験時に気をつけたい注意点をご紹介」

「仮免試験」は、自動車免許を取得する上で必ず通る関門です。再試験もできますが、できることなら一発で合格したいと考えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は仮免試験について、実施される試験の流れや注意点について解説していきます。これから仮免試験を控えている方は、受験前にぜひ確認しておきましょう。

自動車免許の仮免試験とは

仮免許とは「仮運転免許」と呼ばれる、自動車学校における学習を第一段階まで終了したことを証明する資格のことです。仮免許を取得することで、条件付きとはいえ公道での運転練習が可能になり、第二段階における公道での技能教習の実施ができるようになります。逆にいえば、本免許取得のための技能教習は、仮免許の取得が大前提のカリキュラムとなっているため、仮免許を取得できなければ本免許の取得に進むことはできないのです。

ここからは実際の仮免試験の流れとともに、卒業検定との違いについて解説していきます。

仮免試験までの流れ

仮免試験では、視力や聴力、色彩判別能力を確認する「適性試験」、交通ルールと運転に関する法律の知識の習得を確認する「学科試験」と、公道で運転できるだけの運転技術があるかを確認する「技能検定(修了検定)」の3つの試験を行います。仮免許を取得するには、仮免許試験で運動能力・知識・運転技術の全項目で一定の水準に達している必要があります。

第一段階での仮免試験までに修了しておく内容は、以下の通りです。

・適性試験:入校時や検定受検前に、視力や聴力などが自動車運転をできる水準にあるかを確認します。
・学科:10時限。授業の中で、自動車運転をする上で必要な交通ルールや法律、標識などの知識を学びます。
・技能:AT限定の場合は12時限、MTの場合は15時限。自動車学校内の運転コースで基礎的な運転スキルを学びます。
・効果測定:仮免許前の学科試験です。第一段階で学んだ知識が習得できているかを問う問題が出題され、一定の成績を納めなければ仮免許試験を受ける資格が与えられません。
・みきわめ:仮免許前の運転技能の確認です。第一段階で練習した運転技術が身に付いているかを確認し、一定の基準を満たしていないと評価されれば再度技能教習を受講することになります。

卒業検定との違い

自動車学校における仮免試験と卒業検定の違いについて解説していきます。

卒業検定は、自動車学校を卒業する際に技能検定のみの実施となることが仮免試験との大きな違いです。また、仮免試験が自動車学校内のコースのみで行われるのに対し、卒業検定では自動車学校内のコースと公道両方の走行が試験項目の実施内容として含まれています。自動車免許取得前の最後の試験ですから、仮免試験よりも卒業検定の方が求められる運転技術も高く設定されているのです。

仮免試験の実施方法


ここからは仮免試験の実施方法や採点方式について解説していきます。仮免試験には、「適性試験」、そして第一段階で学んだ知識や技能の確認を行う「技能検定(修了検定)」と「学科試験」の3つがあります。技能検定受検前に適性試験を実施し、技能検定合格後に学科試験を受験する流れになります。

適性試験とは

適性試験では、技能検定や学科試験を受ける前に自動車を運転できる運動能力があるかを検査します。検査結果が一定の基準に達していなければ、検定や試験を受けることはできません。実施項目としては、視力・聴力・色彩判別能力・運動能力などが行われます。

技能検定(修了検定)とは

仮免試験の技能検定では、第一段階で学んだ運転技術が身に付いているか確認を行います。教習生が所属する自動車学校内で行われ、15分ほどの時間の中で速度調節や安全確認、車両間隔や交通法規に従った走行など複数の項目がチェックされます。
検定は持ち点100からスタートして、運転で基準に達していない行為があれば減点される減点方式です。検定終了時の持ち点が70点以上であれば合格となりますが、減点項目は軽微なものもあれば、接触や一時不停止などの一発で失格(不合格)になる項目もあります。

もし不合格になってしまった場合は、補習教習を1時限以上受講しないと再度検定を受検することができません。
2回目以降の技能検定は追加料金が発生するため、少ない回数で合格できるよう、不安な点やわからない点は教習中に指導員に聞いておくようにしましょう。

学科試験とは

仮免試験での学科試験では、交通ルールやマナー、標識といった交通に関する問題や自動車の運転装置の取り扱いや操作方法に関する問題が出題されます。
試験問題は〇×でのマークシート記述形式です。試験時間は30分で50問中45問以上に正解できれば合格となります。技能検定に合格してからの受験となるため、学科試験に合格すれば仮運転免許証が発行されます。

仮免試験を受験時の注意点

ここからは仮免試験を受験する際の注意点についてご紹介していきます。重要な試験ゆえに緊張してしまいがちですが、以下の注意点を押さえて万全な状態で仮免試験に臨めるようにしましょう。

試験前にはスマホの電源を切る

技能検定でもそうですが、特に学科試験を受験する前にはスマホの電源を切るなどして、試験中に音が発せられないようにしましょう。もしも試験中に携帯が鳴ってしまったり、不正使用が疑われたりすれば、カンニングと見なされ不合格となる可能性があります。

また、普段の生活で腕時計にスマートウォッチをつけている方は、試験時は外しておくなどの注意が必要です。他にも、手にメモがしてある場合はカンニングとされるので要注意です。アルバイトの仕事内容や、自分の中のやることリストなどをメモするといった、試験に関係ない目的での記述だったとしても試験は中止されてしまいます。せっかくの努力を無駄にしないために、カンニングと疑われるような行為をしないようにしましょう。

一定の病気や疾患があると受けられないことも

一定の病気や疾患がある場合は、仮免試験を受けられない可能性があります。発作による意識障害や運動障害の症状が出る病気や、自動車を運転する上で安全な運転に支障を及ぼす可能性がある状態に陥った場合には試験を中止することが、法律によって定められています。少しでも気になる点があれば、あらかじめ通っている自動車学校のスタッフに確認しておきましょう。

自動車学校コースを確認しておく

仮免の技能検定のコース発表は、受検日当日の検定開始おおむね1時間前に発表されます。コース候補は複数ありますが、全て技能教習の中で運転したことのある道順になります。検定中は検定員からの指示をもらいながらの運転になりますが、事前にコースを把握しておくことができれば、気持ちに余裕を持って検定に臨むことができるでしょう。ただし、コース順路を間違えたとしても、その行為自体は減点対象にはなりませんが、コース復帰中に発生した現象は減点の対象になります。コースに不安がある時は、慌てずに検定員にコース順路を確認しましょう。

スムーズに仮免許を取得して教習を円滑に!

今回は仮免試験について、試験方法や流れも含めてご紹介しました。仮免試験は、本免許取得までの大きな山場の一つです。仮運転免許証が発行されれば、第二段階で実施される公道での運転や高速道路での教習に進むことができます。もし、試験に落ちてしまっても落胆する必要はありません。学科試験・技能検定ともに、苦手な部分を復習して仮免合格を目指しましょう。東山自動車学校では、仮免許や本免許合格に向けた丁寧な自動車運転指導を徹底しています。興味のある方は、いつでもお問い合わせください。