お知らせ news

#30「自動車学校の方向変換(方向転換)で失敗しないコツをご紹介!」

自動車学校や自動車合宿に通っている方の中でも、方向変換(方向転換)に苦手意識を持っている方は多いといえます。車の運転技術の中でも方向変換は、S字・クランク・縦列駐車と同様の難易度になります。同時に複数の動作を行わなければならないことに加えて、ハンドルを切るタイミングの見極めが難しいため、検定までにもっと自信をつけておきたい方もいらっしゃるはずです。そこで今回は、方向変換をする際に気をつけるべきコツや失敗の原因などを解説していきます。

方向変換とは

自動車学校における方向変換とは、駐車枠や限られたスペースを利用して車の進行方向を変えることをいいます。このスキルは、自動車を運転していて道を間違えてしまった時など、経路を復帰する際に使います。

方向変換には、右方向へバックする右バックと、左の方向へバックする左バックがあります。目的としては進行方向を変えることですが、この技術は駐車時にも使うことが可能です。

ここからは実際に自動車学校で行う方向変換のやり方について解説していきます。

方向変換のやり方

①バックするスペースの安全確認と目標となる縁石の角を確認
まず、前進しながらバックするスペースの安全確認と、縁石の角の位置を確認します。

②縁石側の後輪と縁石の角の距離感を把握
続いて、縁石側の後輪と縁石の角の距離感を確認し、その距離が最低でもホイールベース分(前輪から後輪までの距離)確保できるよう前進します。
③スピードに注意しながらハンドルを回しつつバックする
バックする前に後方の安全を直接目視により確認し、リバースギアに入れて、ブレーキを使いながらゆっくりバックし、少しづつバックする方向にハンドルを回していきます。
少しづつ枠に近づいてきたら、見切りをつけてハンドルを全て回します。ハンドルを回すタイミングが適切であれば、縁石側の後輪と縁石の角の距離が膨らむことなく車体を通過させることが可能です。逆に接触してしまった場合はハンドルを回すタイミングが早く、膨らんでしまった場合はタイミングが遅かったということになります。

④車体を枠内に平行に収める
車体がある程度枠の中に入ったら、今度は平行になるようにハンドルを戻して、タイヤを真っ直ぐにします。後ろにあるポールに接触してしまうため注意が必要です。

⑤元々車体のあった逆方向に出る
枠内に車体を収めることができたら、発進の合図(ウインカー)を出し、バックしてきた方向とは反対方向へ出ていきます。この際も内輪差に注意してハンドルを回さなければ、後輪が縁石に乗り上げてしまう可能性もあります。

失敗してしまう原因

 
自動車学校に通う方の中で、方向変換に苦手意識があったり、うまくいかないと思ったりしている方は多いのではないでしょうか。ここからは方向変換で失敗してしまう原因について解説していきます。

スピードが速い>

方向変換で失敗してしまう方に一番多いのが「スピードが速い」ことです。方向変換は車体を入れるスペースが小さく、後輪が縁石に乗り上げないために正確性が求められます。スピードが速くなれば、それだけ状況判断をする時間も短くなり難易度が上がります。だからこそ、特に最初のうちは方向変換の運転操作に慣れるため、思っているよりも動作をゆっくりと行うことをおすすめします。最初に車を停める位置やハンドル操作のタイミングを理解することができれば、車がどう動くのかイメージが可能です。誰でも最初は失敗するものなので、まずは焦らず慎重に方向変換の動きに慣れていきましょう。

一つの動作に集中しすぎる

「一つの動作に集中してしまう」ことも、方向変換で失敗してしまう方に多い特徴です。方向変換では、顔を後ろにむけたり、ハンドルを旋回させたりと一度に複数の動作を行う必要があります。バックすることだけに集中してしまうと、曲がる際に前方を擦ってしまうかもしれません。安全に方向変換を行うためには、速度を落とし、目視やミラーを使って縁石をはじめとした障害物を把握することを心がけましょう。

方向変換のコツ


方向変換が難しいと感じる理由としては、慣れないバックで運転すること、一度に複数の動作を行わなければならないこと、後輪よりも前輪が外側を通る外輪差が生じることなどが要因としてあります。

自分の満足がいくまで練習できればいいですが、方向変換に当てられる時間はカリキュラムとして限られています。そこでここからは、教習前・中・後に使える方向変換時のコツについて解説していきます。これから方向変換の教習だけどうまくできるか不安な方や方向変換に苦手意識のある方は、ぜひチェックしてみてください。

動きのイメージをしておく

 
教習が始まる前に方向変換ではどんな動きをするか、事前にある程度動きをイメージしておくことが大切です。まずは大まかな流れから把握してゆき、運転動作やタイミングの確認をして動きのイメージをつかんでおきます。ここで重要なのは、失敗した時のイメージもしておくことです。方向変換は、一度バックをするタイミングを間違えたり、駐車する位置取りがずれてもすぐに減点対象になるわけではありません。実際に検定では3回まで切り返しや幅寄せを行うことができます。とは言っても、できるだけ少ない回数で収めることが望ましいので、あらかじめ失敗した時にどのように修正するかをイメージし、練習しておきましょう。

スピードを抑える

方向変換は、検定の際に時間制限があるわけではありません。そもそもが狭いスペースで安全に車の向きを変えることができるかどうかを確認するものなので、スピード感よりも正確性が大切です。「はやく車体を入れられる=成功」というわけではないですから、まずはスピードを自分が無理なく車をコントロールできるくらいに調節し、一連の流れで方向変換ができるようになることを目指しましょう。

まとめ

今回は、方向変換で気をつけるべきポイントや失敗の原因などを解説しました。

自動車学校のカリキュラムの中でも、方向変換に苦手意識を持っている方は多いでしょう。特に慣れないうちは、バックしながらハンドルをきるタイミングの見極めは難しいですよね。

この記事でご紹介したコツを意識して、スムーズに方向変換をできるようになっていただけたら幸いです。

東山自動車学校では、方向変換と縦列駐車を比較的苦手な方でもカリキュラム内(3時限)でできるようになれる指導体制を整えています。まずはぜひお気軽にお問合せください。